「計測できるQRコード」の作り方と、普通のQRとの違い

普通のQRは記録が残らない。計測用URLを挟むだけ

無料ツールで作ったQRをチラシに載せて配ったあと、「読み取り回数ってどこかで見られるんだっけ」と探した経験はないでしょうか。どこにもありません。URLをそのまま画像にしただけのQRは、読まれても記録がどこにも残らないからです。「計測できるQRコード」と「普通のQRコード」は別物——この違いさえ押さえれば、紙広告の効果測定は一気に現実的になります。

別々のQRコードを載せた2枚のチラシと、読み取ろうとしているスマートフォン

普通のQRコードは「記録が残らない」

無料ツールで作るQRは、リンク先URLをそのまま画像化しただけのもの。読み取れば目的のサイトに飛べますが、「いつ・何回・どの媒体で読まれたか」はどこにも残りません。だから、チラシに載せても効果測定にはつながらないのです。

もうひとつ見落としがちなのが、あとからリンク先を変えられないという点。URLを直接埋め込んだQRは、印刷した瞬間に行き先が固定されます。キャンペーンページを閉じたら、そのチラシのQRは行き止まりになります。

計測できるQR=「計測用URL」を挟む仕組み

計測できるQRは、リンク先に直接飛ばすのではなく、いったん計測用の短いURLを経由します。読み取ると、

  • まず計測サーバーが「読み取られた」ことを記録し、
  • その一瞬あとに、本来のリンク先URLへ自動で飛ばす

この“ひと手間”があるだけで、スキャンのたびに反応が集計されます。読み取る人から見れば普通のQRと変わりません(基本は待ち時間なしで遷移します)。しかもリンク先は管理画面で変更できるので、印刷したあとでもリンク先を差し替えられます

普通のQRとの違い(比較)

普通のQR計測できるQR
読み取り回数分からない自動で集計
媒体別の比較できないQRを分ければ可能
時間帯・デバイス分からない分かる
印刷後のリンク変更できないできる
費用無料無料から利用可

計測できるQRの作り方(3ステップ)

  • 1. 計測用QRを発行する:リンク先URLを登録すると、計測用URL付きのQRが発行されます
  • 2. チラシ・ポスターに載せて配る:PNG/SVGでダウンロードして印刷、掲示するだけ
  • 3. 管理画面で反応を見る:スキャンが自動集計され、媒体別・時間帯別に確認できます

ポイント:媒体ごとにQRを分ける

計測できるQRの真価は、媒体ごとに別のQRを発行して使い分けるところにあります。新聞折込用・フリーペーパー用・ポスティング用でQRを分ければ、「どの媒体が何件の反応を生んだか」を比較できます。1種類のQRを全媒体で使い回すと、この比較ができなくなるので注意しましょう。

エリアを分けて配るなら、A地区用・B地区用でもQRを分けるのがおすすめです。どの地区が反応したかを、推定ではなく正確な数字で比較できます。

分けると何が見えるのかを、数字で1つだけ。同じチラシを2つの配り方で撒いて、折込は8,000枚で72スキャン、ポスティングは2,500枚で40スキャンだったとします(数字は説明のための例です)。72 ÷ 8,000 = 0.90%、40 ÷ 2,500 = 1.60%。件数では折込が72件と勝っているのに、1枚あたりの効きはポスティングが倍近い、という逆転が起きます。QRを1種類で使い回していたら手元に残るのは「合計112件」だけで、この逆転には気づけません。

ここでいう反応率はスキャン数 ÷ 配布枚数で、来店率でも成約率でもありません。それでも、次にどちらの枚数を増やすかを決めるには十分です。管理画面で各QRに配布枚数を入れておけば、この割り算は自動で表示されます。

QRの下の番号(キャプション)が効く

QRを何枚も分けると、今度は「印刷物のどれがどのQRか分からない」という問題が起きます。そこで、QRの下に連番や媒体名を入れて印刷できるようにしています。手元のチラシを見れば「これは3番=ポスティング用」とすぐ分かるので、配布記録と数字を突き合わせるのが楽になります。

印刷するときの注意

  • サイズ:紙面では一辺2cm以上を目安に。小さすぎると読み取りに失敗します
  • 余白(クワイエットゾーン):QRの周囲に余白を確保する。文字や写真を寄せすぎない
  • コントラスト:背景は白などの明るい色に。濃い写真の上に重ねない
  • 折り目・綴じ:チラシの折り目や中綴じの位置にQRを置かない
  • データ形式:拡大・縮小しても劣化しないSVGを入稿に使うのが安全です
  • 刷る前に必ずテスト:実寸で試し刷りし、自分のスマホで読み取ってから入稿する

読み取った人に、そのまま質問もできる

スキャンの直後に、かんたんなアンケート(匿名・任意)を表示することもできます。「どこでこのチラシを見ましたか?」「何がきっかけですか?」といった1〜2問だけでも、数字からは分からない理由が集まります。回答をスキップしても、最後は必ずリンク先ページへ進むので、離脱の心配は最小限です。

ユーザー体験は損なわない

「計測を挟むと遷移が遅くなるのでは?」と心配になるかもしれません。AnalogTag では計測はごく短時間で完了し、原則そのままリンク先へ移動します。さらに、読み取り時のIPアドレスはそのまま保存せずハッシュ化して集計するため、個人を特定する情報は残りません。計測も、プライバシーも両立できます。

入稿前のチェックリスト代わりに

次にチラシを刷るなら、入稿前にやることは3つだけです。計測用QRを媒体の数だけ発行する(折込用とポスティング用は別のQRに)。一辺2cm以上・余白を残してSVGで配置する。実寸で試し刷りして自分のスマホで読む。ここまでやってあれば、配った瞬間から反応が管理画面に積み上がっていきます。印刷したあとでリンク先を差し替えられるのも、計測用URLを挟んでいるからこそです。

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